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竹内通雅blog

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一義的正義感

f0112284_9453913.jpg来年は太宰治の生誕100周年です。
来年の桜桃忌までに 『走れメロス』 を絵本化(ほるぷ出版/声にだすことばえほん)することになり、先日担当編集のN村くんと3回目の打ち合わせをしました。
「走れメロス」は義務教育の国語教科書で読んだ記憶があり、そのイメージは友情や正義感などの道徳的解釈が教科書的正解であったような気がします。絵本化にあたっておおよそ40年ぶりに読み返してみると、メロスと太宰の狭間を義憤と私憤が行ったり来たりして、そこに立ち上がる一義的正義感が大袈裟で滑稽に見えてきたのです。しかしそんなメロスの単純性が、この短編にダイナミックなうねりをもたらしていると感じました。そのうねりが描けたなら、必ずよい絵本になることでしょう。
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by tugablue | 2008-10-28 23:44 | 日記
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